Topics

トピックス

Topics

トピックス

2013.03.01

【ブログ】新大陸の歴史#4 2013年〜相次ぐスタッフ退職から学んだ本来の組織経営とは〜

みなさんこんにちは。 新大陸 取締役の鈴木香苗です。 前回に続き、新大陸のこれまでの歩みを皆さんにご紹介したいと思います。 『新大陸の歴史#1』の内容を見ていない方はこちら 『新大陸の歴史#2』の内容を見ていない方はこちら 『新大陸の歴史#3』の内容を見ていない方はこちら 【SNSの時代がくると確信して】 2011年に新大陸がはじめて手掛けたWeb集客施策、共同購入型クーポンサイト「ハンガクロック」。運営当時、サイトへの記事掲載と併せてTwitterやFacebook、mixiなど話題のソーシャルメディア(SNS)やローカル運営のブログにも記事を掲載。情報拡散やクチコミからの集客効果はリアルに感じていましたが、想像を超える勢いでSNSはさらに成⻑を続けていました。 チラシやフリーペーパーに莫大な費用がかかっていたのに対し、SNSなら掲載無料、拡散も期待できます。当時は先進的な企業でも、せいぜいホームページを立ち上げる程度でしたが、代表は加速するスマートフォンの普及を横目で見ながら、SNSが紙媒体にとって代わるのだと確信しました。こうして、ハンガクロック運営メンバーたちと「WEBマーケティング部運営サービス」を立ち上げました。現在のWebマーケティングサービスの原点です。ハンガクロックサイトに掲載してくださっていたお客様にサービス内容を説明すると「ぜひやりたい!」と言ってくださる方が多く、時代の波に乗ってサービスは走り始めました。 しかし、経営の問題は未だ解決されていませんでした。 【組織経営の学び直し、「人が主役」の経営に】 当時掲げていた理念はスタッフに浸透しておらず、経営計画もありません。「とにかくテレアポしろ!」「売上100億円を目指せ!」とスタッフのお尻を叩く日々。東京進出の計画に鼻息荒く、代表が前職でお世話になった先輩を巻き込んで会社拡大の夢を声高に語り続けた結果、わずか数名を残してスタッフのほとんどが新大陸を離れていってしまったのです。ちょうどその頃、私は2人目の子供の産休育休で一時会社を離れており、たまに差し入れを持って会社を訪れましたが、社内の雰囲気はとても暗く、当時の代表の落胆ぶりは相当なものでした。 この経験から、「営業コンサルのスキル」と「会社を作るスキル」はまったく違ったところに軸があるのだと、代表は思い知ります。組織経営コンサルティングを受けて経営を学び直し、企業理念や経営計画の大切さを知って「これを本気で作成し運営しなくては、会社を立て直すことはできない」と痛感したのです。その後、代表は売上至上主義をやめ、スタッフが自主的に動けるための仕組みを考え始めました。「人が主役」と言いながら、実際にはそれが実践できていなかったのだと、気づいたのです。 【理念を掲げ直し、主体的に働ける会社へ】 代表は改めて「マーケティングで世界をポジティブに」という理念を掲げ、行動規範を示したクレドを作りました。その後、当時在籍していたメンバーで「こんな人と一緒に働きたい」という価値観を言語化した4つのコア・バリューを作りました。それらの価値観は今も大切にされ、スタッフに浸透しています。 新大陸のコアバリュー・クレドはこちら 経営を立て直すこと、組織を強くすることは並大抵のことではありませんでしたが、紆余曲折を経て今の経営スタイルが確立され、「何事も自分から動く」ことを楽しんでやれる人が集まってくれる会社になりました。 大切な価値観を守り続け、⻑期的な視点で経営計画を立て、目標に向かってそれぞれがポジティブにチャレンジしている新大陸。起業時に抱いた挑戦者としてのマインドはこれからも受け継がれ、色褪せることなく続いていきます。 現在も新大陸の新しい歴史を一緒につくってくださる方を募集しています! エントリーはこちら

2011.03.01

【ブログ】新大陸の歴史#3 2011年〜飲食店の集客課題から生まれた新規ビジネス〜

みなさんこんにちは。 新大陸 取締役の鈴木香苗です。前回に続き、新大陸のこれまでの歩みを皆さんにご紹介したいと思います。 『新大陸の歴史#1』の内容を見ていない方はこちら 『新大陸の歴史#2』の内容を見ていない方はこちら 【深刻な集客問題との戦い】 (当時のハンガクロックのサイト※現在は閉鎖しています) 代表が父親から継いだ飲食チェーン店は、集客の問題が深刻でした。チラシやフリーペーパーに毎月数十万円の広告費をかけても客足は目に見えて落ちていき、どうにか来店者を増やす方法はないかと目をつけたのが、「フラッシュマーケティング」。期間限定・枚数限定のお得なクーポンで集中的に集客する共同購入型クーポンサイトが、チラシに代わる手法として注目されていました。これからはWebで集客する時代になると確信した代表は、静岡県に特化したオリジナルの共同購入型クーポンサイト「ハンガクロック」を立ち上げました。 「安さにつられて来たお客は、安くなければ振り向いてくれない」チラシでの集客で身にしみていた代表は、“価格と価値の両軸で訴求する”というコンセプトを打ち立てました。50%OFFの割引クーポンを販売するにあたり、掲載店舗へ出向いて取材と撮影を行い、お店や商品の魅力を文章と写真で余すことなくPR。営業をかけると面白いように契約が取れ、掲載したいという店舗が後を絶たないほどでした。 契約数が50社を超えた頃、スタッフを増やして徐々に規模を拡大。最終的には営業6名、制作スタッフ6名の合計12名体制で計500社のクライアントを獲得。のべ10万人にクーポンを発行し、共同購入サイトとしては 全国12位にランクインするまでに成⻑しました。 しかし、事業自体はずっと赤字でした。 リピートありきのビジネスモデルでしたが、続けて掲載してくれる企業はほんのわずか。フラッシュマーケティングで捕まえたお客様との関係を維持していくという集客モデルを理解し、実行していただくことは難しかったのです。 そうこうしているうちに不景気も底を打ち、さまざまな共同購入型クーポンサイトが衰退を見せる中、ハンガクロックも幕を閉じることになりました。 【ファンを作ることが集客のカギに】 (新築住宅のマッチングサイト「うちマッチ」:https://uchimatch.com/ ) 代表は、集客の源が「リピートしてくれるファンの存在」であることに気づきます。一時の集客にこだわると新規のお客様を食い尽くすだけで、継続的なビジネスの基盤にはなりません。お客様との永続的な関係をつくることが、カギになるのだと確信したのです。 ハンガクロックは、初めて自社でサイトを作ることにチャレンジした事業でした。この経験は、現在新大陸が運営する新築住宅のマッチングサイト「うちマッチ」の立ち上げに活かすことができました。過去の失敗に得たものはすべて現在のサービスの礎となっています。 次回は、相次ぐスタッフ退職から学んだ組織経営の大切さについてお話をしようと思います。お楽しみに!

2008.03.01

【ブログ】新大陸の歴史#2 2008年〜事業継承の苦悩から気づいた理想の経営〜

みなさんこんにちは。新大陸 取締役の鈴木香苗です。 前回に続き、新大陸のこれまでの歩みを皆さんにご紹介したいと思います。 『新大陸の歴史#1』の内容を見ていない方はこちら 【赤字からはじまる経営】 世界一周の放浪から帰国し、父親から飲食事業を承継した代表。その中華料理のチェーン店は、はじめから赤字でした。起死回生の思いで店舗を全面改装し、店名を「とんやん」から「金の豚」へと改名。ファミリー客向けに業態転換もしました。 自ら仕入れに走り、新メニューを考案し、思いつく限りの手を打って一時は売上も回復しましたが、飲食店の競争は熾烈を極めました。何千何百の店舗が、お客様の取り合いをします。それを勝ち抜いて売上を上げることがいかに大変か、代表は身をもって知ることになります。 単価の安い“薄利多売”の商売はコストカットが命題、常に削れるところはどこかと考えなければなりません。ラーメン店はラーメンが主役で、従業員はいわばコスト。人件費 を削らざるを得ない現実に直面し、従業員からは恨まれ、代表は苦しい思いで働き続けました。 【人をコストと考えないビジネスを】 コストが利益を逼迫し、これ以上存続させることは難しいというボーダーライン が見えた時、意を決して不採算店舗を閉店し、残した店舗も飲食店経営の経験者に引き継ぎ、新たな事業を考えていくことにしました。 利益が出ないビジネスを続けていくことは苦痛でした。寝る間も惜しんで働いて、それでも楽しいと思えるか。その境目は「情熱」にあると、代表は言います。好きなことなら24時間365日考え続けても苦痛ではないし、努力ができます。 本当に情熱を傾けられることを仕事にすべきだと実感した代表は「人をコストと考えないビジネス」をすると決めました。人が主役になるビジネス。人の成⻑が売上につながるビジネス。それが代表自身の理想の経営だと気付いたのです。 次回は、飲食店経営での集客の苦悩から立ち上げた新規ビジネスのお話をしようと思います。お楽しみに!

2005.03.01

【ブログ】新大陸の歴史#1 2005年〜株式会社新大陸の始まり〜

みなさんこんにちは。新大陸 取締役の鈴木香苗です。 今回より4回にわたり、新大陸のこれまでの歩みを皆さんにご紹介したいと思います。この新大陸の歴史は、5月の経営計画発表会で代表の鈴木からスタッフに語られたお話。スタッフからは驚きと感嘆の声が聞かれました。代表がどのような経験を積み重ねて今の新大陸となったのか、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。 独立宣言からの世界放浪 代表は新卒で大手コンサルティング会社に入社しました。入社の時点で「3年後には独立する」と決めており、100社を超える企業の経営コンサルティングに携わった後、宣言通り独立するために退職しました。 代表は、そこから迷わず世界一周放浪の旅に出ます。それは、商社のように世界を股にかけて事業展開するという夢があったから。事業の種を見つけるつもりで日本を旅立ちました。 世界一周の放浪を続けるうち、代表は南米ボリビアのマーケットで、ネクタイが山積みになった露店に出会いました。エルメスやラルフローレンなどハイブランドのネクタイが日本円にして約100円で売られており、これを日本に持ち帰れば最低でも1本1000円の値はつけられるはず!と、ひらめいたのです。しかも、誰も知らない独自の仕入れルートで。 これは良いビジネスなるに違いないと、2週間ほどかけて約4000本、計40万円分のネクタイを仕入れ、宝の山を見つけた気分でネクタイを日本に送りました。 飲食事業継承と新大陸の設立 世界放浪から実家のある浜松に戻り、まず父の飲食事業(中華料理のチェーン店)を承継。もともと自分の事業を立ち上げる予定だったため、早速会社を登記しました。それが「株式会社 新大陸」です。 商材はもちろん、地球の裏側で探し当てたネクタイ。商社化・EC展開など展望もありましたが、まずは飲食事業の仕事のかたわら、仕入れたネクタイをもってフリーマーケットへ出店しました。 結果どうなったか?ネクタイは1本も売れることなく店じまいとなりました。売れるはずと思っていたものが売れない.・・・大きなショックだったそうです。その後も何度かフリーマーケットに出店し、セールストークやPOPなども工夫しましたが、結果は売上ゼロでした。 このビジネスが成り立たなかった理由は、「ニーズがなかった」のひと言に尽きます。物珍しさと仕入れ価格を理由に買い込んでみたものの、一番大事な「顧客ニーズ」を考えもせず商品を売ろうとしたことが失敗の原因だったと、代表は振り返ります。 「今、必要とされているものは何か」と考えることが重要だと、当時の代表の心に深く刻まれることとなりました。 挑戦のはじまり 失敗したとはいえ、身銭を切って商品を仕入れ、売る場所を自分で決めてセールスするという商いの基本をゼロから実践したことは、代表にとって何ものにも代え難い貴重な経験となりました。 4000本のネクタイは、挑戦者のスピリットの証として長年捨てられずにいましたが、新しい事業が軌道に乗ったと実感した2018年頃に「ありがとう」の気持ちと共に、ようやく処分しました。 次回は、代表が父親から継いだ中華料理チェーン店経営における苦悩の日々についてお話をしようと思います。お楽しみに!